こんにゃくの基礎知識

 

こんにゃくはおでんでは定番の具材であり、みそ田楽なども親しまれています。いろいろな料理にも活用されていますが、ここでいうこんにゃくは、いわゆる加工されたこんにゃくであり、実際のこんにゃく芋を見たことのある人は案外少ないのではないでしょうか?

 

こんにゃくはサトイモ科の夏緑多年草植物となっており、地下茎がこんにゃく芋(蒟蒻芋)と呼ばれる部分となります。こんにゃくの原産地はインドやベトナム付近のインドシナ半島とされ、基本的には東南アジア大陸で広く分布しています。

 

食材となる地下茎は扁平な円形で、葉だけが地上に出てきます。実は葉柄である茎は高さ約1mまで伸び、その先端は平らに開いて小さい葉をつけます。株の方も次第に大きくなりますが、ある程度大きくなるまで花は咲きません。

 

栽培では5~6年で開花します。開花する時に葉は出ず、花全体は黒みがかった紫色で独特の臭いがあります。

 

日本では食材として親しまれているこんにゃくですが、こんにゃくを食用としている地域は世界でも少なくて、日本以外では、中国、ミャンマー、韓国といった国に留まっています。

 

加工食品「こんにゃく」の原料となる「こんにゃく芋」の日本での収穫量は66,900t(2007年度)で、主な産地は、群馬県がダントツで、栃木県、茨城県と続きます。つまり全国で消費される大半が北関東で生産されているわけです。