こんにゃくのセラミド

 

こんにゃくには皮膚の保水をする働きのあるセラミドが含まれています。つまり美肌効果に貢献するということです。

 

セラミド成分とは、皮膚の角質層に存在しているもので、紫外線や細菌などいろいろな刺激から肌を守り、肌の潤いを保つための働きをしています。

 

人間の皮膚というのは厚さが約2㎜しかないのですが、表面側から表皮層、真皮層、皮下組織という3層に分かれており、表皮層については、更に角質層、顆粒層、ゆうきょく層、基底層という4つの層に分かれています。角質層自体は0.02㎜しかないのですが、これが皮膚の潤いを確保し、外部からの刺激からも肌を守る重要な役割を果たしています。

 

角質層の細胞はケラチン(たんぱく質)がブロックのように並んでできています。このブロックを強固にするために固めるのが細胞間脂質で、セラミドは細胞間脂質の50%も占めている主成分なのです。つまりセラミドの量は、外部から肌を守るバリア機能、水分保持に大きく影響し、肌に潤いやハリ、弾力などをもたらすポイントにもなっているのです。

 

セラミドの摂取は食品からもできますが、1日当たり0.6~1.2mgが必要量だとされています。セラミドは、米、小麦、乳製品、大豆、ホウレンソウなどにも含まれていますが、生芋こんにゃくには特に豊富に含まれているのです。生芋こんにゃく100gで1日の必要量になるといわれています。また、セラミドにはアレルギー物質の侵入を防御するという役割もあります。