こんにゃくの特徴

 

こんにゃくの最大の特徴は生の状態だとシュウ酸カルシウムのエグ味が強いので、食用とするために茹でるなどの下処理を行う必要がある点です。

 

食品として通常「こんにゃく」と呼ばれるものは、こんにゃく芋に含まれている「コンニャクマンナン」という多糖を糊化して、それをアルカリ液で凝固させたもののことです。ちなみにアルカリ液は現在では水酸化カルシウム水溶液が使用されますが、以前は灰を水で溶いた汁を使用していたこともありました。こうして加工されたこんにゃくはプニプニした独特な食感を最大の特徴としています。

 

こんにゃくは1回凝固させると水溶性ではなくなり、煮たりしても強い弾力をそのまま残します。最近はこうした加工食品は、ビニール袋やプラスチック製パック詰め状態で販売されていますが、それでも独特の臭みが残っているので、調理する時には、もう一度煮込んで灰汁抜きをしなければならない製品が多くなっています。ただ、灰汁抜きが不要な製品も最近では随分と出てきてはいます。

 

そして、こんにゃくと言えば「ローカロリー」ということも大きな特徴です。何しろこんにゃくのカロリーは1枚300gあるとしても、僅かに21キロカロリーしかありません。これは食材としては非常にカロリーが低いわけで、四つ切されたこんにゃくおでんの場合などは、2gの練り辛子をつけて食べるとすると、驚くことにおでんにつけた練り辛子の方がカロリーは高いのです。(辛子6キロカロリー、こんにゃく5キロカロリー)

 

また、食物繊維が豊富でもあり、最近では野菜というよりもダイエット食品や健康食品としての人気の方があるのかもしれません。